煙の中に50種類もの発がん性物質が!とても危険なタバコの煙
WHO(世界保健機関)によると、世界で喫煙による死亡者は、なんと年間490万人!
全世界で、喫煙をしている人々の半数である6億5千万人が、喫煙が原因で死亡するということです。
そのタバコ、体に良くないのはご存知だと思いますが、具体的にはどのように危険なのでしょうか?
タバコの煙の中には、人体に有害なものが250種類もあると言われていて、その中でも発癌性が疑われるものは、なんと50種類を超えると言われています。
その中で、既に明確に発ガン性があるとわかっているものが、以下のものになります。
●ヒトに対して発癌性があるもの
ベンゼン・カドミウム・2-アミノナフタレン・ヒ素・ニッケルなど10種
●ヒトに対して恐らく発癌性があるもの
ホルムアルデヒド・1.3-ブタジエンなど2種
●ヒトに対して発癌性がある可能性があるもの
アセトアルデヒド・イソプレン・カテコール・アクリロニトリル・スチレン・鉛など6種
これらの化学物質は、確実に体に悪いとわかっているものです。怖いですね。
このように体に悪いタバコですが、男性の喫煙率は、この45年間で半分以下に減っています。
確かに、街でもタバコを吸っている男性は減っているように思いますよね。
しかし、女性の喫煙は、男性と比べ絶対数は少ないものの、減ってはいません。どの年代もずっと10%代の喫煙率を維持しています。
妊娠中の喫煙は絶対にダメ!赤ちゃんに及ぼす喫煙の影響
喫煙は、妊娠・出産に関わる女性の方が、気にしていると思いますが、具体的にはどのような影響があるのでしょうか?
ここで妊娠中の喫煙がどの程度赤ちゃんに影響を及ぼすかがわかる、厚生労働省が出している「妊娠中の健康への悪影響について」という資料がありますので、ご紹介します。
●喫煙している妊婦から生まれた赤ちゃんは、喫煙していない妊婦から生まれた赤ちゃんに 比べて、低出生体重児となる頻度が約2倍高い。
●喫煙している妊婦は喫煙していない妊婦に比べ、早産、自然流産、周産期死亡(妊娠28週以降の死産と、生後1週間以内の早期新生児死亡)の危険性が高い。
●1964年から1988年までの7回の調査(妊娠中の喫煙が胎児に及ぼす相対危険度調査)では、非喫煙者を1とした時の喫煙者の危険度は、低出生体重児が1.3~2.4、早産が1.5~3.3と、高い数値となっている。
いかがしょうか?この資料を見る限り、赤ちゃんを健康な状態で産みたいのであればタバコはやめた方が良い、というより、絶対にやめるべきだということがご理解いただけると思います。
とは言え、喫煙は習慣性が高く、禁煙するのはとても難しいもの。禁煙を決断しても、挫折している人が多いのも、周りを見ていてわかりますよね。
しかし、もし妊娠したら、赤ちゃんのために絶対にやめるべきです。
そして副流煙も危険なわけですから、喫煙者のいるとことには近寄らないこと。
家庭に喫煙者がいたらきちんと分煙すること。これもみな生まれてくる赤ちゃんや、大切な子どもたちのためです。