適正素材

その体調不良は住宅の室内空気が原因かもしれません

  私たちがひと時も欠かさず吸っている空気。では、いったい一日でどのくらい体に取り入れているのでしょうか?

その答えはなんと約15~20㎏

これは実に飲食物のおよそ10倍の量です。
しかも、子どもは体重あたりで、大人の倍の量の空気を吸っているというから驚きです。

戦後、住宅の工業製品化が進み、機能性を重視した木材以外の建築材料や、便利な建材が一般的に使われるようになりました。これらの材料は、最先端の技術で生み出されるのですが、その材料や塗料そして接着剤などに、空気中に揮発して人間に悪影響を与える揮発性有機化合物VOC(Volatile Organic Compounds)が含まれ、それが室内空気中に放散されることで問題となりました。

また、住宅性能の向上が叫ばれ、高断熱・高気密化が推進され、冬も暖かく一年中を快適に過ごす住宅がつくられるようになった一方で、その構造は、昔に比べて風が通りにくく、湿気をこもらせることにもなっています。

それが結露などの不具合を生み、材料の劣化を招き、アレルギーの原因になるダニの発生の元にもなっています。さらに、これらの害虫を防ぐための処理に使用される薬剤も、人体に害をもたらすものがあることがわかってきました。

当協議会における適正素材
VOCを含まないもしくは少ない素材
自然調湿作用のある素材
漆喰・珪藻土・土壁・木材・炭・ゼオライト 等
防虫性のある素材 木材 等
ガス吸着性のある素材 漆喰・珪藻土・土壁・木材・炭・ゼオライト 等
防火性のある素材 珪藻土・漆喰・表面が炭化した素材 等
断熱性・吸音性のある素材 セルロースファイバー 等

なお、自然素材であれば、すべて安全というわけではありません。無垢床材でも表面塗装によってはそれによる悪影響がありますし、自然の吸放出性能は期待できません。特に輸入品で防腐防虫処理などに薬剤が使われていることで、人工建材以上にその悪影響を受ける可能性があります。
また床材などに塗布する自然塗料も様々な種類があり、ものによっては強烈な臭いやVOCを出すものがありますので、使用に際し注意が必要です。


室内の空気は、建材や家具などから発生する化学物質やホコリ、ダニの死骸、カビの胞子、
ウイルスなどで汚染されていることがあります。

増え続けるアレルギーや喘息

出典:文部科学省「学校保健統計調査」

【参考】
アトピー性皮膚炎、喘息、花粉症、アレルギー性結膜炎は アトピー疾患(アレルギー疾患)といわれ、
ここ20数年、日本だけでなく世界的に増加しています。厚生労働省の調査では、なんらかのアトピー疾患に悩む人は、成人の22%、小児では35%にのぼると推計しています。喘息の有病率は全国平均で4%小児喘息では平均15% アトピー性皮膚炎の有病率は、乳幼児では3人に1人、小学生では7~10%、 アレルギー性鼻炎・花粉症の有病率は15% 、中学生では26%という有病率です。