日本では数少ない、住まいと環境について研究し続ける女性科学者、菅原明子先生。
科学者と言えば、日常生活とは離れた遠い存在のような気がします。
しかし、菅原先生は女性であり生活者として、食から環境、心理学など様々な研究をしてこられました。
菅原先生の調査研究のひとつに、マイナスイオン科学があります。
マイナスイオンと言えば、誰もが“いい空気”、“癒し効果”など、健康にいいな!
といったイメージを持たれていると思います。
また、森林浴、滝の周辺など“空気がおいしい”と感じる場所で、
空気をいっぱい吸った経験がおありではないですか?
このような自然の環境こそが人にやさしい空気環境です。
こうした環境は、今や郊外に出かけなくては手にいれられないものになってしまいました。
片や今の住環境。
経済の発展に伴い引き起こされた社会問題。
多くの人の記憶にある「シックハウス症候群」は、接着剤などの化学物質が原因でした。
気分が悪くなる、目が痛くなる、喉がいたくなる、アレルギーを発症するなど、
人によって様々な症状を訴えていました。
菅原先生は、マイナスイオン科学の研究者として、
こうした住まいが及ぼす健康被害について研究されるとともに、
その解決方法として、マイナスイオン豊富な住環境をつくることを提唱され、
その方法を科学の力で具体化されました。
そして、この研究は現在も続いています
(化学物質過敏症、電磁波過敏症など、多くの症状が増えている為です)
住宅と健康と暮らし、そして科学。
一辺倒な視点でなく、全てを探求し導かれた理論。
住宅事業関係者だけでなく、あらゆる方に聴いていただきたいお話です。