アレルギーの発症の原因は皮膚だった?

そもそも、なぜアレルギーは発症するのか

皆さんは、アレルギーがどのようにして起こるかご存じですか?
アレルギーは、アレルゲンと呼ばれる普通の人には無害な物質(例えば、卵や牛乳、そば、ダニやハウスダストなど)が体内に入り、過剰な反応を起こしてしまうという免疫系の機能不全です。
体に入った途端、症状が出るという人もいますが、これまでは何の反応も無かったのに、ある時から過剰な反応を生じさせてしまうということもあります。
例えば花粉症の話だと、昨年までは全然平気だったのに今年からは鼻水が止まらない、などということがありますが、このような状態も、ある時から過剰な反応を生じさせてしまっているということですね。

アレルギーの発症の原因が皮膚?

アレルギーは、アレルゲンといわれる物質が体の中に入ることによって引き起こされますが、その入り方は、例えば口や鼻から、または目からなど、外部に開かれたとこから入ってくるのが一般的です。
しかし最近の研究では意外なところからアレルゲンが入ってくるということがわかってきています。
そのアレルゲンの侵入口とは、皮膚です。
元々皮膚には体内に異物が入ることを防ぐバリアー機能がありますが、その機能が、例えば乾燥や炎症などで低下していると、そこからアレルゲンが侵入してしまいます。それがきっかけになり、アレルギー反応が起こってしまうということです。

例えば、痒みや湿疹を伴うアレルギー性皮膚炎というアレルギー疾患がありますが、これについていうと、アレルギー疾患になっているから痒みや湿疹が出るのではなく、皮膚のバリアー機能が落ちて、湿疹などになり、その結果アレルギー性皮膚炎になるということになります。

バリアー機能を高めれば、皮膚からのアレルギー性疾患は防げる?

ここまでご紹介したお話で、皮膚のバリアー機能が重要だということは、おわかりいただけたのではないでしょうか。
ではどうやってバリアー機能を高めれば良いかということですね。バリアー機能を高める方法はいろいろとあります。

まずは食べ物から。
ビタミンAは皮膚や粘膜を保護するそうです。にんじんやかぼちゃ、小松菜、鮭などにも多く含まれているそうです。
ビタミンB2は、細胞の再生を助けます。これはレバーやうなぎ、玉子、舞茸などに含まれます。
ビタミンCはコラーゲンの生成を助けます。白菜、大根、カリフラワーなどに含まれます。

それから室内環境も重要です。
冬場は特に乾燥に気をつけましょう。乾燥を伴う暖房器具は要注意です。
また、肌のバリアー機能が低くなっている時には、ダニの死骸やハウスダストなども、アレルギー発症のきっかけになる可能性があります。室内の空気自体がきれいであることも大切です。

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  1. はじめに